SAPプロフェッショナルコラム

SAP BW/4HANAへの移行

SAP BW/4HANAは「SAP Business Warehouse(BW)」の後継製品で、SAP HANA を基盤とするパッケージ化されたデータウェアハウスです。「モデリングと管理のシンプル化」や「リアルタイムな大容量データ処理」などの特徴があります。
SAP BWをご利用されているお客様を対象にSAP BW/4HANAへの移行に際して考慮すべき事項を記載します。

考慮すべき事項

  • 1.データやオブジェクトの移行方式
    SAP BWからSAP BW/4HANAへリビルド方式での移行を採用した場合、SAP BWにのみ存在するオブジェクト或いはNonーSAPシステムのデータを、どう移行するかは慎重に検討しておく必要があります。
    SAP BWにのみ存在するオブジェクトの移行方式としていくつかの方式がありますが、これまでのNHSの経験から、本稼働環境へのシステム負荷やリスクなどを考慮して現行SAP BW環境をシステムコピーして暫定環境を構築後、SAP BW/4HANA環境へデータ移行する方法が安全です。
  • 2.データ分析用フロントエンドソフトウェアの刷新
    SAP BW/4HANAではデータ分析用フロントエンドソフトウェアが刷新されます。
    現在、SAP Business Explorer (SAP BEx)をご利用されている場合、SAP Analysis for Microsoft Officeが後継製品となり、
    エンドユーザの作業端末のソフトウェア入れ替え、マニュアル整備などが必要となります。

    ※SAPノート2609031から一覧を作成

  • 3.SAP BW/4HANAのライフサイクル
    SAP BW/4HANAはSAP S/4HANAとリリースタイミングや保守サイクルが異なります。
    システムライフサイクルや基盤整備を織り込んで、移行プランを戦略的に進めることが重要です。

    ※あくまで現時点(2022/10)での予測です。正式にはSAP社サポートポータルの製品出荷マトリクス(PAM)をご確認ください。

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